まず、ご挨拶が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。
今回は本当に、どちらにも足を向けて寝られない状態です……。
合同誌参加された方々にも、そう、特に、主催者のもう工りさんと絵師のなっつさんには申し訳ないことを多々致しました……。
他の方々の足も引っ張ってしまった気がします。本当にすみません。
あと、私の何もかにもがバラバラな作品を見て「なんじゃこりゃ」と首を傾げた皆様にも心よりお詫び申し上げます。お目汚し大変すみませんでした。なっつさんの素敵な絵だけが救いの作品です……。
振り返って見てみると、一番の敗因は、自分の体力(を含む実力)を測れていなかったことのように思います。
油断すると体力切れで途中で何もできなくなることも、プロットを変えれば作品が途端に幼稚になることも自分で分かっていた筈なのに、ただがむしゃらに突進して返り討ちにあっていました。
いい意味で骨に沁みる経験をさせていただけたとは思いますが、同時に本当に頭が上がらない気持ちでいっぱいです。
今回出した作品は、本来、もっと登場人物も少なく、すっきりした出来になる筈でした。
それが改変に次ぐ改変……改悪、というべきでしょうか。で、総編集をするもう工りさんにご迷惑をかけた挙句にすっかりドツボにはまり、あのようなものになってしまった次第です。
と、いうワケで、このブログを見てくださる方限定で本来のラストとなるはずだった原文をお載せします。
―――
私はここに居るのよ。
そう何度叫んでも、口は塞がれたままで、心の中で言葉が暴れまわるばかりだった。
鳥籠に吊り下げられた私は、プライドも何もかも捨て。私の首に掛けられたモノが貴方に届くように首を精一杯差し伸べている。
なのに貴方は、私の為になると信じて手を汚し、合う筈もない新しい鍵を作り続けて。
がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。
私が見えない貴方が、罪の音を立てて鍵束を手繰る。
錠に鍵を差し込んでは、回らないことに絶望の溜息を吐いて。……でも、決して私のことを見てはくれない。
幾ら涙を零しても、貴方には届かない。
お願い。
お願い、私を見て。
声にならない声を嗄らし、私は私の言葉が聞こえない彼に、必死で呼びかけ続ける。叶わないと、どうにもならないと知りながら。
その錠に合う鍵は、ここに。
私の首から下がって、貴方が手を伸ばせばすぐに届く場所にある。
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……本来の着地点が見えたかと思います(苦笑)。
次回の文学フリマには参加できませんが、いつかまた、どこかでお目に書かれる機会を信じて努力していこうと思いますので、心の底からダメな奴だとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。
それではご挨拶が遅れましたことを再びお詫び申し上げるとともに、ここで筆をおかせていただきます。
本当にありがとうございました。
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