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文藝散道*お知らせブログ

SNS発・創作サークルが文学フリマに出展します!

謝罪の意も込めて、提出作品の冒頭だけ

 もうエりさん含め、皆様にはこんな日付まで此方のブログに書き込まなくて、多大な迷惑を掛けてしまいました。
 お詫びにもならないのですが、私も作品までは億劫にしてないんだよ? ドジっ子アピールなんよ? って事を表明したいので、今回提出用の作品の冒頭のみ、出そうと思います。

 誠に申し訳ありませんでした。


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題名『処女後悔』

ねえやさしい恋人よ 私の惨めな運命をさすっておくれ。                                                            ――――――萩原朔太郎

~00~

 私という卑しくも痛々しく愛おしいらしい女の人生行路を語る切掛けになったのは、鷽吹真吹(うそふき まぶき)という愛執染着な男が消えたからだ。
 認めたくはないが、どうやら私は鷽吹にお熱だったようで、あの男が水泡の様に融けて、霞んで、消えた時に、ようやっとで私は鷽吹の事を心底愛していたのだと実感できた。
 どん底でも愛されていたのだと、痛感できた。
 少し話がずれるが、小学生の頃に誰も彼もが一度は経験したであろう読書感想文という課題が私は至極苦痛だった。幼い頃から感情を表に出す事が苦手だからか、ましてやそれを文章で表現するという行為に対して、畏怖にも近い感情で緑線で囲まれた用紙を睨みつけたものだ。
 だから――という訳ではないが、つまり私が今から語る話しは、おそらく起承転結さえおざなりな、物語というにも浅ましい程の語りになるだろう。
 涙を頂戴する悲劇ではなく、笑いの絶えない喜劇でもなく、世界の在り方とかを崇高に語る聖書などでは存外なく、定期報告のような物だ。
 いや、多少は涙とか世界の在り方を語ってしまうのかもしれないけれど、それは矮小で小汚い涙と、牛溲馬勃で構成された三文芝居そのものだ。
 こんなのを見る暇があるのなら、自らの生活を見直すべきだ、と声を大にして叫びたい程に愚かしい物語だ。
 それでも良いなら、どうかこのまま読んでほしい。感想文にしては、二十頁とはナカナカな文章量ではあるけど……。
 多分、今なら大丈夫。
 きっと大丈夫。
 無感動で無感情で無感傷な女の顛末。
 人間風情で死神風情の恋愛風情物語。
 私、口流八百(くちる やお)の初体験を……、
 
 どうかこのまま、記させてほしい。


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category: 寿甘

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