文藝散道*お知らせブログ
SNS発・創作サークルが文学フリマに出展します!
2017/01/14 Sat. 21:57
『こんな私に僕がした』の表紙ができるまでの物書き陣の無責任な物言いとそれにも応えてみせたなっつさんの矜持的な何かを思い起こしながら
ご無沙汰してます、もうエリです。
今回は第二回文学フリマ福岡で頒布した『こんな私に僕がした』の表紙に関してこう所感的な何かをば残します。
一応件の表紙をペタリ。

良い表紙だと思います。そして同時になっつさんは苦労したのではないかな、と思っている表紙です。
手前の男性の表情が見えないことが逆に何か色々と想像させます。
表紙で買ってくださった人もいたのはとてもありがたい反面、いつも物書き陣としては文章で買わせることができていないことに歯がゆさも感じます。
さて、まずテーマは明確に『女装』でした。
必然的に女性的な何かを描くことにはなっていたと思いますが、今回はわりかし僕とシモソネさんからこういうのがいいみたいなリクエストがありまして、たとえば「男性が女物の下着をつけている姿はどうか」とかそんな感じです。
表紙はなっつさんにずっとお願いしていますが、「こういう感じで」というおぼろげなイメージでリクエストを挙げることは間々あります。
お仕事等々忙しい中で今回も依頼を受けていただき、更には僕らのリクエストも汲んだ上できちんとした物を上げてくださるなっつさんにはありがたいの一言では足りないくらい感謝してます。
それでなぜ今回こんなものを書いてるかと言いますと、冒頭の苦労されたのではないか、という部分に反省があるからです。
特に今回は途中である程度案が固まってきた際に、鏡を挟んで手前と奥で色合いに差をつけてはどうかというものが出てきたんですが、やっぱりこれは口で言うは易しいけどとても難しいリクエストだなと。
僕ら物書き陣は適当に頭に浮かんだイメージを口にしているだけで、構図的にいけるかどうかさえも実際なっつさんが描き起こしてくださらないと判断がつかない程度のぼんくらです。
そんなぼんくらどもの口からこぼれ出たものを具体的に形にする――しかも僕らの希望に沿う形で――というのは中々に難しい作業です。
だからこそ毎回それに応えてくださるなっつさんは現人神か、というのは大げさですが、大変なことをしてくださってるなと……。
「手前の男性側を寒色で、鏡の中の女性側を暖色で男女差をより出しては……」みたいなことも言ってたわけですが、あしゅら男爵がキカイダーみたいな色合いになってしまっては気持ち悪いだけですし、やっぱり塩梅が難しかったろうと思います。
そんな中で、こういう風に明暗で上手く差を出してくださったなっつさんの腕とセンスには感服しきりなわけですが、しかし同時になっつさんにもっとおまかせしてたらより素敵なものになっていたのでは? みたいな気持ちが芽生えてきてしまったわけです。
というのも、なっつさんの表紙で僕が気に入っているのはカニバリズムの時のものと桜の時のもので二強を誇ってるのですが、どちらもなっつさんから案を出してもらったんですね。
やはり人から言われた限定的な構図というかイメージというかから絵を起こすより、絵描きさん自身から出てきたモノで描いた方がいいものが出来るのではなかろうか、みたいな、そういうセンス自体が絵描きさんの方がいいものを持っているのではないか、みたいなことを思いました。
もちろん一切希望を伝えないのはそれはそれで可能性が無限大過ぎて辛いかもしれないので、こうぼんやりとイメージはしやすくそれでいて縛られない程度のリクエストを出せるようになりたいなあと。
今回の絵はとても僕ら物書き陣の希望が叶えられているわけですが、同時に、見ていてそういうことを思わずにはいられない不自由さみたいなものが、こうあったのではないかと……。
というわけで次回もしなっつさんにお時間があればもっと好きに描いていただきたい所存です。
後はまあ印刷ですか……せっかくの絵がうちの印刷機では色ムラすら出てしまう有様なので、お金があればきちんと印刷お願いすべきなのでしょうね……。
というところはお金がないのでごまかしつつ、ざっくりとして所感でしたがここで終えたいと思います。
読んでくださってありがとうございました。
今回は第二回文学フリマ福岡で頒布した『こんな私に僕がした』の表紙に関してこう所感的な何かをば残します。
一応件の表紙をペタリ。

良い表紙だと思います。そして同時になっつさんは苦労したのではないかな、と思っている表紙です。
手前の男性の表情が見えないことが逆に何か色々と想像させます。
表紙で買ってくださった人もいたのはとてもありがたい反面、いつも物書き陣としては文章で買わせることができていないことに歯がゆさも感じます。
さて、まずテーマは明確に『女装』でした。
必然的に女性的な何かを描くことにはなっていたと思いますが、今回はわりかし僕とシモソネさんからこういうのがいいみたいなリクエストがありまして、たとえば「男性が女物の下着をつけている姿はどうか」とかそんな感じです。
表紙はなっつさんにずっとお願いしていますが、「こういう感じで」というおぼろげなイメージでリクエストを挙げることは間々あります。
お仕事等々忙しい中で今回も依頼を受けていただき、更には僕らのリクエストも汲んだ上できちんとした物を上げてくださるなっつさんにはありがたいの一言では足りないくらい感謝してます。
それでなぜ今回こんなものを書いてるかと言いますと、冒頭の苦労されたのではないか、という部分に反省があるからです。
特に今回は途中である程度案が固まってきた際に、鏡を挟んで手前と奥で色合いに差をつけてはどうかというものが出てきたんですが、やっぱりこれは口で言うは易しいけどとても難しいリクエストだなと。
僕ら物書き陣は適当に頭に浮かんだイメージを口にしているだけで、構図的にいけるかどうかさえも実際なっつさんが描き起こしてくださらないと判断がつかない程度のぼんくらです。
そんなぼんくらどもの口からこぼれ出たものを具体的に形にする――しかも僕らの希望に沿う形で――というのは中々に難しい作業です。
だからこそ毎回それに応えてくださるなっつさんは現人神か、というのは大げさですが、大変なことをしてくださってるなと……。
「手前の男性側を寒色で、鏡の中の女性側を暖色で男女差をより出しては……」みたいなことも言ってたわけですが、あしゅら男爵がキカイダーみたいな色合いになってしまっては気持ち悪いだけですし、やっぱり塩梅が難しかったろうと思います。
そんな中で、こういう風に明暗で上手く差を出してくださったなっつさんの腕とセンスには感服しきりなわけですが、しかし同時になっつさんにもっとおまかせしてたらより素敵なものになっていたのでは? みたいな気持ちが芽生えてきてしまったわけです。
というのも、なっつさんの表紙で僕が気に入っているのはカニバリズムの時のものと桜の時のもので二強を誇ってるのですが、どちらもなっつさんから案を出してもらったんですね。
やはり人から言われた限定的な構図というかイメージというかから絵を起こすより、絵描きさん自身から出てきたモノで描いた方がいいものが出来るのではなかろうか、みたいな、そういうセンス自体が絵描きさんの方がいいものを持っているのではないか、みたいなことを思いました。
もちろん一切希望を伝えないのはそれはそれで可能性が無限大過ぎて辛いかもしれないので、こうぼんやりとイメージはしやすくそれでいて縛られない程度のリクエストを出せるようになりたいなあと。
今回の絵はとても僕ら物書き陣の希望が叶えられているわけですが、同時に、見ていてそういうことを思わずにはいられない不自由さみたいなものが、こうあったのではないかと……。
というわけで次回もしなっつさんにお時間があればもっと好きに描いていただきたい所存です。
後はまあ印刷ですか……せっかくの絵がうちの印刷機では色ムラすら出てしまう有様なので、お金があればきちんと印刷お願いすべきなのでしょうね……。
というところはお金がないのでごまかしつつ、ざっくりとして所感でしたがここで終えたいと思います。
読んでくださってありがとうございました。
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